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アルザスがフランス・ワインの−大産地のひとつであることを証明するには、文字通り本当に素晴らしい品質のワインを造らねばなりません。 毎年あるいは場所を問わずに製造されるワインではないワイン。世界のワイン市場で取り引きされる最高のワインに匹敵、あるいはそれらを超える、驚くべき熟成度のワイン。 |
しかし、品質は、話すだけではなく、ボトルやグラスの中に現し、飲む人の記憶に残らせなければなりません。 これらの過熟したブドウのワインは、ライン川流域の伝統的な製品ですが、アルザス地方では忘れられています。しかしながら、1865〜1921年産のワインの中には、複数の世代に及ぶ人々の記憶に刻まているものがあり、現存する1934年と1945年産のワインは、これらの貴腐菌が発生したブドウを使ったワインの熟成能力を証明しています。これらの名高いワインを再現することは魅力的でした。しかし、私たちは、その結果を確信するために、AOC(原産地統制呼称)の一環である法律によって保護された生産条件を定めたいと思いました。法律はブドウ栽培を彼ら自身から守り、これらのワインの品質を保証するために常に必要であるからです。 こうして、1977年に熟考の末に策定された法律は、長く困難な闘いを経て、1984年3月1日に公表されました。 実際、もし人々が皆正直ならば、全ての法律は必要ありませんが、しばしば、その幸福のために人間を拘束しなければならないことがあります。
ブドウ栽培において作用するための法律の条件:
- 簡素であること
- コントロール可能(形式主義になり過ぎないこと)でコントロールされていること
- ブドウ栽培者に受け入れられること
- ブドウ栽培者の真剣さと彼らが冒すリスクに比例したより多い収入が期待できるものであること
加えて、私たちはこれらのワインの生産がモチベーションの結果であって、偶然の産物ではないことを望みました。法律では、フランスのAOCワインの中で最も高い搾汁の最低糖度が規定しました。これらの数字は2001年の収穫に対してはさらに引き上げられました。

次のことが要求されています:
- 生産の意向(区画を指定)を地元のINAO事務所に予め伝える
- ブドウの見た目、品質、搾汁中の糖度のコントロール
- 当然、シャプタリザシォン(加糖)および酸化は一切禁止…これは新しいことです!
- 宣誓を行った公務員による証明書の発行。この証明書によってのみ、18ヶ月後に最も早く瓶詰めしたワインの認可を申請できる
- 非常に厳しいINAOの検査のもとで行われる承認のためのテイスティング
- これらの呼称を持ついかなるワインも承認の前に販売されない
これらの条件は全て、ワイン醸造における不正行為や間違いがないことの保証です。アルザスのブドウ栽培者は、真剣な者だけが長期的に認められるということを知っているのです。 アルザスのブドウ栽培者は、ワイン醸造の難しさを知っており、共通の成功のためにお互いにアドバイスし合っています。 現在のヴァンダンジュ・タルディヴとセレクシォン・ドゥ・グラン・ノーブルの生産者数は、私たちの行動への関心とその成功を示しています:
- 1981年 ブドウ栽培者11名
- 1983年 ブドウ栽培者108人
- 1989年 ブドウ栽培者500人以上
この品質に関する取組みに対する進展には、アルザスにおける新しい精神状態が現れています。新しい誇りと強い競争心が、私たちのブドウ栽培者を活気づけています。
おまけに、検査の資金は、ブドウ栽培者たち自身によって全面的に賄われています。 私たちが検査を受けるために支払っているというのは注目すべきことです。
私たちは例として引用されたり、フランスの他のワイン産地で模倣されています。 人々を驚かせ、魅了する、これらの上品なワインをお召し上がりください。 全ての法律は私の父と私自身によって起草されました。INAOの法律が、カーヴの秘密裏で起こることを知るブドウ栽培者によって書かれたのは、これが初めてです。
ヒューゲル家は彼らの夢の実現を誇りとしています。
リクヴィールのブドウ栽培者
ジャン・ヒューゲル
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